8.真実
私は、その模試の結果を見て、驚いた。どの模試の第一志望校にも「一橋大学」と書かれていた。そして全ての模試の判定で「E」の文字が記されていた。
私は、ある先生から彼は第一志望に受かったと聞いていた。しかし彼の志望校は、「一橋」と聞いていた。だから、何が真実なのか分からなかった。
しかしやはり一橋だったんだなぁ。とここで知った。
全ての模試の判定が「E」であるのに、挑戦したのか。と私は、鼓舞され、再び、机に向かった。
8’.本当の真実
私は、大学生になった。無事大学生になった。私の話は、こちらに書こう。
さて、大学生になり、ふと昔のことを思い出した。そういえば、と思い出したのだ。ある年のセンターは、数学が異常に難しく、平均点が30数点とかだったことを。
私は、彼が「一橋」を目指していたとき、もしかして足切りに引っかかったのではないかと、思った。難関国公立では、センターである一定以下の点数の受験生は、無条件で落とされるのだ。
だから。彼は、最も行きたかった大学への挑戦すらさせてもらえなかったのか。と今では考えている。
非常に長いこと書いてしまいました。最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございます。皆さんに勇気を与えることが出来たら、嬉しく思います。
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