これは、私の話ではありません。私の知り合いのお話です。そして私は、これが事実であり、努力が実ったお話だと確信しています。
もし、受験生の方で不安だ、と感じている方は、休憩がてらに読んでみて下さい。
1.浪人覚悟が大逆転。
私は今、旧帝大の1つへ合格するために必死で勉強している。毎日のように机に向かい、毎日のようにペンを走らせる。毎日毎日、代わり映えのない日々だった。
そして、恐ろしい不安。もし落ちたら、不合格だったら。私はどうなってしまうのだろう。そんな予想もできぬ不安で私の頭は、いっぱいである。
今日も昨日も机に向かう理由は、安心したいからだ。勉強をすれば、受験に失敗するという不安も解消される。だから、嫌でも、辛くても机に向かっている。
今は、9月。まだ共通テスト、二次試験までは、時間がある。
夏休みもたくさん勉強した。でも夏休み明けのテストは、散々な結果だった。必死に勉強した日々が全て、雪のように解けていった。
はぁ。勉強する意味なんて、あるのか。と集中力もモチベーションも下がっていた。と椅子を回す。
「ドサっ!」
机の端にある本棚から何か落ちた。私は、びっくりしたのと同時に完全に集中力が切れた。落ちたものが何なのか確かめようと、埃の中に手を伸ばす。
なにかのファイルが落ちていた。見たことのないファイルだ。
中身は何だろう?と埃をテッシュで払い、ジッパーを開けた。中身を確かめると、
模試の結果だった。
2.浪人覚悟の挑戦
俺は、必死に勉強している。自分の頭が悪いことを重々承知しているから。自分の周りが少しでも勉強すると俺は、追い抜かれる。だから凡人である俺に出来ることは、
誰よりも時間をかけて、勉強することだ。
頭の悪い、容量の悪い俺に出来ることは、これくらいだ。時間をかけて、身を削って勉強するしかない。勉強して、勉強して、受かる。それが俺の未来だ。
もうすぐセンター。もう時間はない。数学を徹底的に仕上げる。何度も何度も問題集を解く。参考書、問題集は、ボロボロになって今にも破れそうになっていた。
もう時間がない。
4.浪人を覚悟した
センターが終わった。色々な意味で終わった。
俺は、家に帰ると乱暴に玄関を開け、リビングの扉を壊れるのもお構いなしで開けた。
ビックっ!とばあちゃんとクソガキが見てきた。その様子にさらに苛立ちを覚えて、壁に蹴りを入れた。俺は、もうムカつくけどどうしようもなくて、久しぶりにものに八つ当たりをした。荷物を投げ、風呂に入る。
もう終わった。数学でしくじった。もうダメだ。
風呂に上がって、冷静になると蹴りを入れた壁に穴が開いてることに気づいた。やべ。やっちまった。
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