今まで見たことのない雪ノ下。そして過去のトラウマを生かせず、昔のようになっている比企谷。過去と未来のような表裏一体感。初めて聞く愛の言葉と物語の始まりの曲。そして新たに始まる日の満ちる部屋。
ここの場面が好きすぎるのでちょっと詩的に表現してしまい、少々イタイかもしれません(笑)
さて今回は最終話の魅力とユキトキが流れた理由を考察していきます。
最終話の魅力 雪ノ下がデレている 彼と彼女らの新たな物語 そしてユキトキがながれた理由…
ゆ、雪ノ下がデレている!
今までツンデレじゃなくてただのツンツンというか、もはやトゲトゲだったのに。それが最終話で何ですか。あの帽子をぎゅっと深くかぶって頬を朱に染めて俯いてる姿。告白する前に、緊張してるのか矢次に言葉を発して、なにかをごまかしている感じ!そして最後に覚悟を決めたのか一呼吸おいて、「あなたが好きよ。比企谷くん」
キャヤヤアアアアァァ!!。すみません。取り乱してしまいました。そして実際は”キャヤアアァ!”ではなく”ギャアアアァ!”でしたね。高い声でないので...。(あっ。キモイと思ってもらって大丈夫です笑)
話を戻します。何ですかこれ。恥ずかしくなったのか、後ずさりしながら走って逃げる感じ。お釈迦様でも惚れますよ。というかあなたのラブコメ間違ってないですよ。雪ノ下がもはやトゲナシトゲアリトゲトゲじゃないですか...(もう自分で何言ってるのか分かりません笑。)とにかく今までにない雪ノ下の姿が新鮮味も相まって最高でした。恐らく、比企谷を初めて羨ましいと感じてしまった、瞬間ではないでしょうか。
彼と彼女らの新たな物語
修学旅行の一件で壊れてしまった関係性。偽物の日常を演じ続けて、もう元には戻らないのに必死で取り繕う。それを遂に終わらせる。最後の最後で正しい選択を選べたのではないだろうか。
ラストシーンはとても印象的ですよね。雪ノ下と比企谷の関係も縮まっていて、それに感づいたのか一色の意味ありげな態度。そして由比ヶ浜との出合い方が俺ガイル1期の1話と俺ガイル完の最終話で全く同じ。これでまた新しく始めることができるって感じがしますよね。まさかこんな結末とは思いませんでした。ただ、繰り返すということは、また間違った青春の幕開けって感じもするので、タイトルが「”やはり”俺の青春ラブコメは間違っている」ってなっているのは最高にエモいです。
ユキトキがながれた理由
最終話はユキトキ以外、考えられません。俺ガイル完のOP「芽ぐみの雨」ではダメなんです。その理由は主に2つ。
”ユキトキ”の歌詞の意味
まず、”ユキトキ”って雪ノ下の曲というのはご存じの方も多いはずです。最終話では雪ノ下が選ばれた、というか雪ノ下がハッピーエンドでしたよね。なので雪ノ下の曲、正確に言えば、雪ノ下がテーマの曲でないと話がかみ合いません。ここで「芽ぐみの雨」を流してしまうと、由比ヶ浜がテーマになってしまい、どうしても諦観気味になってしまいますし、由比ヶ浜が選ばれたわけではないので物語のテーマとも合いません。
また”ユキトキ”が流れたのって「あなたが好きよ。比企谷くん」。のすぐ後ですよね。そして”ユキトキ”の歌詞にある「アザレア」の花言葉は”あなたに愛されて幸せ”、”充足”です。これは鳥肌立ちますね。
ちなみに”ユキトキ”の歌詞の詳しい考察はこちらです
また始まるから
”やはり俺の青春ラブコメは間違っている”の1期ってOPが”ユキトキ”ですよね。そして先ほども申し上げましたが、最終話のラストシーンって、
一色により奉仕部が半ば強制的に発足し、初の依頼人は由比ヶ浜結衣。なんか既視感がありませんか?
俺ガイル1期も平塚先生により奉仕部ができ、1人目の依頼人が由比ヶ浜結衣。
始めと終わりが類似しています。また俺ガイルの2期で、3人の関係って壊れてしまいましたよね。それをきちんと終わらせて、また始める。「終わったなら、また始めればいい。」。
つまりラストシーンは、また新たに始まる。という俺ガイル1期と同じ状況なので、同じ意味合い、間違った青春の幕開けを予感させる”ユキトキ”でないといけないんです。
最後に
最終話の魅力に関しては私の主観ですので、もし皆さんが「そこじゃないんだよなぁ」とか思っていたら是非コメントで教えてください。またユキトキの考察は正直、言葉にするのは野暮かなと考えたのですが、感じるのと、言葉にするのって随分違うものです。なので少し違った俺ガイルを見ることができるんじゃないかと思い、筆をはしらせました。
コメント